加藤萌 Moe Kato
驚くほど軽い作品に、繊細な作業の全行程が感じられる。古典的な漆工芸という技法に支えられながら、加藤は加藤の世界を歩んでいる。3Dコピー等、インスタントに立体を生み出すことができるようになった今、加藤のように気の遠くなるような作業を経た作品の価値や意味が今評価され始めている。150センチ大の対の作品「届くように繋がるように」はコンセプチュアルな作品とも言える。日本が育んできた独特の技法を、現代にそして未来に繋げていく役目を担っていることを感じる。
略歴
- 1988 埼玉県出身
- 2012 東京藝術大学美術学部工芸科 卒業
- 現在 東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻 在籍
- 埼玉県在住
展示歴
- 2012 東京藝術大学卒業・修了制作展
- 2012 漆芸の未来を拓くー生新の時2012ー展(輪島漆芸美術館)
- 2012 うるしのかたち展(藝大アートプラザ)
- 2012 五芸大漆工展
- 2012 第7回藝大アートプラザ大賞展
- 2011 そぼろとたまごとさくらでんぶ展(gallery TEN)
- 2010 小さな額縁展(くるみギャラリー)
受賞歴
- 2012 第7回藝大アートプラザ大賞展 大賞受賞