公演日程
2025/10/9(木)~11/3(月)
※○印の回は収録のため、客席にカメラが入ります。
※★印の回では鑑賞サポートを実施いたします。
チケット料金
S席:¥13,000 注釈付きS席:¥13,000 A席:¥9,500(税込・全席指定)
2025/10/9(木)~11/3(月)
※○印の回は収録のため、客席にカメラが入ります。
※★印の回では鑑賞サポートを実施いたします。
S席:¥13,000 注釈付きS席:¥13,000 A席:¥9,500(税込・全席指定)
Bunkamuraが日本と海外のクリエイターの共同作業のもと、優れた海外戯曲を今日的な視点で上演する企画に取り組んできたDISCOVER WORLD THEATREシリーズ。本シリーズの第15弾として、シアターコクーン前芸術監督・蜷川幸雄の生誕90年を迎えることを記念し、“NINAGAWA MEMORIAL"と題し、『ハムレット』『マクベス』『オセロー』と並ぶシェイクスピア四大悲劇のひとつである『リア王』を上演いたします。
上演台本・演出は、人間を深く見つめ物語を繊細に紡ぎ出す斬新な演出手法が高く評価されているフィリップ・ブリーンが務め、これまで日本で上演されてきた戯曲を一新させ、現代的で新鮮な再翻訳版として上演します。
タイトルロールのリア王を演じるのは、大竹しのぶ。ブリーンが満を持して挑むことができる最高の作品であると、絶大な信頼を寄せる大竹にこの役を託し、男性の王・リアという難役を務めます。共演には、大竹と同じくブリーン演出経験のある宮沢りえ、さらに成田 凌、生田絵梨花、鈴鹿央士、横田栄司、安藤玉恵、勝村政信、山崎 一と、これ以上ない大胆かつ豪華なキャストが結集しました。
家族は断絶、信頼も崩壊、権威や誇りも音を立てて崩れていく……。老いた王がすべてを失い、狂気の淵を彷徨いながら人間の「光」と「闇」を見出す究極の人間ドラマにどうぞご期待ください。
(大竹は1979年、2017年上演の『にんじん』で少年役を演じている。成人男性役を演じるのは初となる。)
ブリテンの王であるリアは、高齢のため退位するにあたり、国を3人の娘に分割し与えることにした。長女ゴネリルと次女リーガンは巧みに甘言を弄し父王を喜ばせるが、末娘コーディリアは実直な物言いしかできず、立腹したリアに勘当され、それをかばったケント伯も追放される。コーディリアは勘当された身でフランス王妃となり、ケントは風貌を変えて素性を隠し、リアに再び仕える。
リアは先の約束通り、2人の娘ゴネリルとリーガンを頼るが、裏切られて荒野をさまようことになり、次第に狂気に取りつかれていく。リアを助けるため、コーディリアはフランス軍とともにドーバーに上陸、父との再会を果たす。だがフランス軍はブリテン軍に敗れ、リアとコーディリアは捕虜となる。ケントらの尽力でリアは助け出されるが、コーディリアは獄中で殺されており、娘の遺体を抱いて現れたリアは悲しみに絶叫し……。
グラスゴー・シチズンズシアターにてブレヒトの『アルトロ・ウィの抑え得た興隆』にて演出家としてプロデビュー。その後、ロイヤルオペラ、ロイヤルシェイクスピアカンパニー(RSC)、チチェスターフェスティバルシアターにてアシスタントディレクターを務め、スティーブン・ピムロット、マーティン・ダンカン、ナンシー・メックラー、そしてグレゴリー・ドーランといった演出家の元で確かな実績を積む。独立してからの30本以上に及ぶ自身の演出作品は、Fringe Firsts, Critics Association Awards for Theatre in Scotland, Time Out NewYork “Best of" Awards, Off Broadway Stonys, Stage Awards and The Holden Street Theatre Awardなど様々な演劇賞を受賞もしくはノミネート。新作から古典戯曲、ミュージカル、ジャズキャバレー、コメディまで幅広い分野の作品を演出。また、アシスタントディレクター時代も含め、ウエストエンド、オフブロードウェイ、東京、シドニー、メルボルン、ドバイ、LAなど世界各地での上演を経験。古巣RSCでの演出家デビューは、2012年(~13年)の『ウィンザーの陽気な女房たち』で、劇評家達をうならせ大好評を博した。そして、2014年ロンドン・トライシクル劇場で演出したサム・シェパード作『TRUE WEST~本物の西部』が劇評各紙で高く評価され、一躍その名を広める(2013年グラスゴー・シチズンズシアターで上演した作品のリバイバル)。また2014年RSC『The Shoemaker's Holiday』も好評を博し、シアターコクーンDISCOVER WORLD THEATREシリーズの先駆けとなる2015年『地獄のオルフェウス』にて、日本で念願の演出家デビューを果たし、見事に成功を収めた。2017年RSCの新しいプロダクションで、リチャード・ビーン新作『THE HYPOCRITE(偽善者)』を演出。2019年には英国を代表する世界的デザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドの2019-2020年秋冬ロンドンコレクションを演出するなど活躍の場を広げている。DISCOVER WORLD THEATREシリーズでは、2017年『欲望という名の電車』、2019年『罪と罰』、2021年『夜への長い旅路』、2023年『アンナ・カレーニナ』を演出。すべての作品においてキャストの実力をいかんなく発揮させ、好評を博す。同シリーズの最多登場を誇る。
大竹しのぶ
コメント
大好きなシェイクスピア。それも大好きな『リア王』に挑戦できるなんて、私はなんて幸運なのだろうと、身が引き締まる思いです。中学二年生の時に、文化祭でやった思い出の作品に再び(?)挑戦できるのですから。
役をどんな風に作ってゆくかは、これからフィリップと相談しながらにはなりますが、その心情を表現することに集中して演じれば、人間「リア」を演じることは出来るのでは!と思っています。
とにかく稽古場でのフィリップの言葉は、私たち役者にとって毎日プレゼントを貰うように楽しく、貴重で有意義な時間になること間違いなしなので、ワクワクしています。一年ぐらいずっとフィリップの稽古場にいたいです。
『リア王』は、とてもとても面白いストーリーです。(中学生だった私がそのストーリーに魅かれたぐらいなのですから)
劇場で、その『リア王』の人生を一緒に体感してもらえたら嬉しいです。