あらすじ
三つの国に分かれ、100年もの間、民族紛争が続く"もう一つの日本"。
民族解放軍を名乗るグループに誘拐され、監禁されていた少女(多部未華子)が、10年ぶりに地上へ逃げ出す。過去を忘れた少女は自ら"ケガレ"と名乗り、ダイズでできているダイズ兵の死体回収業で生計を立てているキネコ(皆川猿時)たちと出会い仲間に加わる。
回収されたダイズ兵は、食用として加工される、その頂点に立つダイダイ食品の社長令嬢・カスミ(田畑智子)と奇妙な友情で結ばれていくケガレ。
戦場をうろつき、死体を拾って小銭を稼ぐ、そんな健気なケガレを見守るのは成人したケガレ=ミソギ(松雪泰子)だった。
特殊な機能を備えたダイズ兵のダイズ丸(阿部サダヲ)、愛人宅に入り浸りのキネコの夫ジョージ(松尾スズキ)、頭は弱いが枯れ木に花を咲かせる能力を持つ次男ハリコナ(小池徹平・尾美としのり)、誘拐・監禁することでしか女性と一緒にいられないマジシャン(田辺誠一)らとの出会いのなか、ケガレは忘れたはずの忌まわしい過去と対決してゆくことになる。