コクーン歌舞伎に新たな歴史が刻まれる――
名作『与話情浮名横櫛』に鋭く切り込む、『切られの与三』
1994年、十八世中村勘三郎(当時 勘九郎)と演出家・串田和美(当時 シアターコクーン芸術監督)の強力なタッグにより華々しく幕を開けた、“渋谷・コクーン歌舞伎”。新たな文化を発信し続ける渋谷のBunkamuraシアターコクーンの看板公演として数々の話題作を生みだしてきました。
2018年は第十六弾として『切られの与三』を上演します。
江戸世話物の名作『与話情浮名横櫛』が新たな演出により、『切られの与三』として生まれ変わる―
ヨサブロウが走りぬけた
因果の中をキズだらけになって
オトミ、お前は一体だれなんだ?
与三郎に中村七之助、お富にコクーン歌舞伎初出演の中村梅枝という清新な配役で、同じく初出演となる中村萬太郎に、コクーン歌舞伎を支えてきた片岡亀蔵、笹野高史、そして中村扇雀が出演。また、歌舞伎演目に現代的な感覚や手法を取り入れ、注目を集めている「木ノ下歌舞伎」を主宰する木ノ下裕一が補綴を担当。演出の串田和美との新たなコンビネーションにも注目です。疾風怒涛のコクーン歌舞伎、最新作にご期待ください!