ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン

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2016.07.07 UP

初日コメント&舞台写真到着!!

『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』出演者の皆様からコメントをいただきました。


作・演出 松尾スズキ

今回は舞台上に邦楽の生演奏を入れるという冒険をしているのですが、現代劇なのに話がブッ飛んでいることもあって馴染みが変に良くて。自分が想像した以上に面白いことになっています。実際に劇場に入って照明を入れて芝居と音楽を合わせてみないとわからない部分もありましたが、なかなか変な手触りの舞台ができたかなと思っています。
 あとはエンターテインメントとしてお客様がちゃんと楽しんでくださるか、笑ってくださるか。物語に出てくるセリフや設定が、ちょうどここ最近特に現実世界のニュースでも取り上げられる言葉になってきていて、ちょっと怖いくらい。これ以上、同じようなことが起きてほしくないとは思いますね。だけどそれはそれとして、芯にあるのはあくまで夫婦の物語なので。ニュース性の部分ばかりではなく、そこも見失わないように観ていただきたい。夫婦の物語でもあり、現代日本の物語でもあり。いろいろな楽しみ方ができる作品になったと思います。
 

阿部サダヲ

 僕が演じる<永野>という男は、ちょっと今までやったことがないような役。今までは、近くにはまずいないような人の役が多かったんですが、永野はどこにでもいるような人物なんです。松尾さんからのダメ出しも「もっと大人っぽく」とか、「声を低めにして」とか。こんなダメ出し、初めてされました。
舞台上で男の人と恋するのも、舞台上で着替えるというのも今回が初めてですね。でも難しいとはいえ、なんとかお客さんの心に少しでもひっかかるような芝居をしたいです。これまで見たことのない阿部サダヲだったとか、そういう役柄もできたんだねって言ってもらえたらうれしい。ラストシーンはすごく綺麗なものになりそうで、そこが自分の役の最大の見せ場でもあります。いろいろなものが詰まっていて、派手な場面もたくさんあるので、観た方はみなさんきっとお腹いっぱいな気分になるのではないでしょうか。


岡田将生

 大人計画の方々と密に芝居をつくれる経験を、この年齢でできたことは本当に良かったと思っています。阿部さん、寺島さん、吹越(満)さんもみなさん、本当にすごい方ばかりで。その芝居づくりの過程を間近で見られた時間は、自分にとってかけがえのない勉強になりました。舞台上でもみなさんずーっと細かいお芝居をされていますので、ぜひ見逃さないでほしいです。そして物語の本筋をたどると、結構センチメンタルな感情にもなると思います。笑えるところだけでなく、そういう面でも楽しんでもらいたいです。
登場人物たちそれぞれの人生のターニングポイントが物語に組み込まれていて、どの人も覚悟を持って生きているというイメージ。僕が演じる<トーイ>も永野と出会い、ある覚悟を決めます。そこは僕自身も大切に演じたいですし、それを感じていただけるようなお芝居にしなければとも思っています。


寺島しのぶ

 稽古をしながらも「松尾さんの書くセリフはなんて面白いんだろう」ということはしみじみと思っていました。だからあとはそれをお客様にもしっかりと届けたいという気持ちですね。松尾さんがこうしたほうがいいということはすべてやって、まずは自分の役割をしっかりと演じていきたいです。今回の物語の主軸は、私が演じる<ミツコ>と阿部さん演じる永野という、一組の夫婦の話ですから。特にその部分できちんとミツコとして存在していればいいかなと思って演じています。
とにかく本当に面白い脚本なので、いい結果は出したいですね。まずは、全員ケガをしないように無事にやり終えたいというのが大前提。ゴーゴーボーイズを演じる方たちも本当に大変で、ちょっと気を抜くと危ないことだらけですからね。みんな元気に東京公演、大阪公演を終えて帰って来られるように。今はひたすらそういう思いでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撮影:細野晋司