
©Christophe Raynaud de Lage © Pathé Live
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『コメディ・フランセーズ in シネマ/シラノ・ド・ベルジュラック』
◆コメディ・フランセーズへようこそ!
2007年に権威あるモリエール賞で演出・美術・衣装など主要6部門受賞に輝き、パリ現地で大人気を博した、名優ドゥニ・ポダリデス演出版の『シラノ・ド・ベルジュラック』。今回上映するのは、コメディ・フランセーズでの2017年の再演を収録したもの。ラクロワの衣装や斬新な舞台装置で彩られたフランス最高峰の舞台を映画館のスクリーンで観劇する贅沢な体験。冒頭や幕間には演出家・主演男女優・舞台美術担当・小道具責任者のインタビューも充実。又、客席や楽屋、倉庫の様子も垣間見え、太陽王ルイ14世の命により1680年に設立された歴史あるフランス演劇の殿堂に足を踏み入れたような気分を堪能できる。
◆初演から120余年。本場の舞台で古典に触れる
1897年の初演以来、今日に至るまで世界各国で繰り返し上演され、映画化も多数。ハリウッドでは本戯曲を下敷きにしたロマンティック・コメディ『愛しのロクサーヌ』(1987)が生まれ、 当時フランス映画史上最高の製作費を費やした名優ジェラール・ドパルデュー主演の『シラノ・ド・ベルジュラック』(1990)はちょうど30年前の1991年4月にル・シネマで日本封切上映し大ヒットを記録。昨2020年はジェームズ・マカヴォイ主演の英国ナショナル・シアター版やケヴィン・クライン主演の米ブロードウェイ版が相次いで映画館上映され、本戯曲の誕生秘話を描く映画『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』も日本公開、いずれも好評を博した。
馴染み深い演目のようでいて、フランス演劇の本場コメディ・フランセーズ版の“シラノ”は未体験の方も多いのでは。シラノが自身の大鼻を様々な言葉で表現する長台詞が圧巻の第1幕に始まり、『ロミオとジュリエット』に比肩するバルコニー越しの愛の告白が有名な第3幕、普遍的で深遠な名台詞が詰まった第5幕(最終幕)と、見どころ満載。初演から120年以上を経て今なお愛される不朽の名作を、是非この機会にル・シネマのスクリーンで!