私のBunkamura文学賞

推薦書籍

No.36

『Le Noël de Petzi(ペッツィのクリスマス)』原作/カーラ&ヴィルヘルム・ハンセン 文・絵/ティエリー・カペッツォーネ Caurette社

MAISON PETIT RENARD デビエフ紫代

『Le Noël de Petzi(ペッツィのクリスマス)』原作/カーラ&ヴィルヘルム・ハンセン 文・絵/ティエリー・カペッツォーネ Caurette社

表紙をご覧になって「あ、ラスムスクルンプだ!」って思った方、正解です。
北欧デンマークの国民的キャラクターで、1951年にヴィルヘルム・ハンセン(絵)とカーラ・ハンセン(文)の夫婦によって生み出された子供向けの漫画です。

フランス語では「Petzi(ペッツィ)」という名で1958年から2016年まで「Les aventures de Tintin(タンタンの冒険)」の出版元でもあるベルギーのCasterman社から出版されました。そして現在では、年間3冊(新作1冊+復刻版2冊)のペースでフランスのCaurette社から出版されています。青の背表紙が新作、赤の背表紙が復刻版です。新作シリーズはペール・サンデルハーゲとティエリー・カペッツォーネが手掛けています。

メアリー号に乗ってペッツィとその仲間たちは好奇心を原動力に異国の街や海、山、宇宙へといろいろなところを旅します。彼らの住むあったかい世界には悪者はいません。喜びはお母さんが作ったパンケーキで描かれます。

冒険心や家族や友人を大切にする気持ちを読者に与えてくれる漫画(バンド・デシネ)です。

<ペッツィのクリスマス>
村に郵便局がないとき、どうやってサンタクロースに手紙を出すのでしょう?子供たちは困っています。ペッツィたちはみんなを助けるために、アイディアを出し合います。さあどうなるでしょうか…。

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