オーチャードブラス!

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2017.10.07 UP

パートリーダーからひとこと!:クラリネットの勝山大舗さん

今回のスペシャル楽団の要となる、各パートの代表者にお話を伺うシリーズ、第1弾は、クラリネットの勝山大舗さんです。
東京佼成ウインドオーケストラを経て、現在は東京都交響楽団に在籍。今回の<オーチャードブラス!スペシャルウインドオーケストラ>ではコンサートマスターを務めます。

―吹奏楽との出会いは?

中学高校と吹奏楽部でしたが、吹奏楽コンクールには出ない方針の、少し変わった学校でした。音大に入ってからコンクール課題曲の存在を知り、その後佼成ウインドに入団してから様々な吹奏楽の曲を経験しました。

―最初からクラリネットを選ばれたのですか?

「サックスが吹きたかったのですが希望者多数のため、不人気だったクラリネットに無理やり回されました。悔しくて泣きました。幸か不幸かクラリネットに凄く力を入れている学校だったので、先輩のように吹けるようになりたくて、練習は頑張りました。気が付いたらクラリネットに夢中になっていました。」

―初めて買ったCDはなんですか?

「クラリネットのCDで、リチャード・ストルツマンの《ARIA!》です。オペラアリアを独特にアレンジしたものを集めたCDで、中学一年生の当時はそのスーパー超絶技巧に圧倒されて何度も繰り返し聴いていました。つい先日、その楽譜を手に入れて、ドキドキしながら練習してみたのですが、あの頃は異次元に感じた曲が何とか吹けるようになっていて、ちょっぴり自分で感動してしまいました。」

―思い出に残っている演奏会などは?

「2011年佼成ウインドオーケストラのツアーです。指揮者は憧れのクラリネット奏者ポール・メイエ氏。楽器の事から音楽の事まで色々と教わりながら旅をしました。このツアーでの濃密な経験によって楽団の仲間との絆も深まり、ようやく佼成ウインドらしい音色が自分にも出せるようになってきたかな、というところで、オーケストラに移籍しました(笑)。それでも温かく送り出してくれた団員の皆様には今でも感謝しかありません。」

―クラリネットは吹奏楽のアンサンブルの中ではどのような役割だと思われますか?

「楽団の音色を決めるのがクラリネットだと思います。温かさと柔らかさを兼ね備えた上で、他のパートを支える芯があるのが理想です。クラリネットパートが落ち着いていると高級感のあるサウンドになりますし、逆にアクティブだと全体がとても華やかになります。《オーチャードブラス!》では、どちらの面も引き出せるようにと思っています。」

―今回のパートメンバーをご紹介ください。

「日本の若手ナンバーワン奏者を、13人集めました(笑)!吹奏楽コンクール全国大会経験者も多数、ソロを吹いても音楽コンクール上位入賞者ばかり!温かな音色と確かなテクニックを持つ最高のメンバー達です。どんな音がするのかワクワクしています!」

―思い出の1曲をあげるとするとなんでしょうか?

「スパークの《宇宙の音楽》は、佼成ウインドの試用期間中にヨーロッパツアーで演奏した思い出の曲です。各メンバーの素晴らしい音色やテクニック、そして曲の持つエネルギーに圧倒されたのを鮮明に覚えています。藤重先生のレパートリーでもあるので、いつか共演したいと願っている曲でもあります。」

―お客様にメッセージを!

「強豪校の吹奏楽部や、プロの常設吹奏楽団など、世の中には様々なブラスがありますが、この“オーチャードブラス!”が皆様の“推しブラス”となれたら嬉しく思います。イケメン奏者も沢山おりますので(ファゴットなど)、吹奏楽を余り聴いたことのない女性のお客様にもご満足頂けるかと思います。当日は最高の演奏をお届け出来るよう力を合わせて頑張りたいと思います!」