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2017.11.01 UP

パートリーダーからひとこと!:安藤芳広さん

「パートリーダーからひとこと!」第8弾は、東京都交響楽団首席ティンパニ・打楽器奏者の安藤芳広さん。
今年惜しまれつつ最終公演を迎えたオーケストラ奏者による吹奏楽「なにわ《オーケストラル》ウィンズ」では主要メンバーとして活躍されており、吹奏楽への熱い思いもひときわです。

―学生時代は吹奏楽部に入られていましたか?

「小学校の器楽部に入っていました。中学でも、吹奏楽というよりも管楽クラブに近かったです。小学校も中学校も人数が少ない部でした。高校では、あまり上手ではなかったですが、どっぷり3年間、吹奏楽に青春を捧げました。トランペットを希望したものの、既に決まってしまっていて、泣く泣く小学校時代からやっていた打楽器を担当しました。」

―初めて買ったCDやレコードを覚えていますか?

「プロコフィエフの《ピーターと狼》、語りは堺正章さん!」

―打楽器は吹奏楽のアンサンブルの中ではどのような役割だと思われますか?

「音楽全体の支えにもなり、核にもなり、装飾にもなるものです。音域も、ベースラインになるティンパニやバスドラムがある一方、サウンドの最高音に位置するトライアングルなど、多彩です。全てのパートと絡むことのできる楽しさを感じます。」

―今回のパートメンバーをご紹介いただけますか。

「老体(自分…)、中年(山下)、中堅、新進若手、そして卒業学校の垣根も超えた、とても楽しみなメンバーです!若手はクラシックを中心にどんどん活躍の場を拡げつつある実力のある人達。どんな化学変化を起こすか、お楽しみに。」

―思い出の1曲をあげるとすると?

「吹奏楽ではホルストの《吹奏楽のための第一組曲》。小学校、中学校と少人数のクラブだったので、高校に入学してちゃんとした編成でやった初めての曲だったと思います。先輩達のうまさに驚いた覚えがあります。」

―最後にお客様にメッセージを!

「吹奏楽に明け暮れた高校時代の延長で音楽が仕事になったようなものなので、ある意味、吹奏楽は自分の原点なのかなと思っています。オーケストラに入ると、吹奏楽とは少し遠くなってしまうので、今回は本当に楽しみです。
何年か前、藤重先生が指揮されていた学校の演奏を聴き、その密度の濃さ、生徒達の自信に満ちた音楽的な表情に感動しました。今回、その先生と我々とでどんな音楽が仕上がっていくのか、皆さま是非、楽しみにいらして下さい。お待ちしています。」