オーチャードブラス!

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2017.11.03 UP

吹奏楽作家のオザワ部長に本公演の聴きどころを語っていただきました!


 オーチャードホールに壮大な吹奏楽サウンドが響き渡る「オーチャードブラス! 第2回」がいよいよ11月11日(土)に開催される。
 第1回に続いて指揮台に上がるのはもちろんこの人、吹奏楽界のカリスマ的マエストロ、藤重佳久「先生」! 福岡の精華女子高校吹奏楽部をパワフルで日本一有名なバンドに育て上げた藤重佳久は、現在は長崎の活水中学校・活水高校・活水女子大学の吹奏楽部の音楽監督として全日本吹奏楽コンクール、全日本マーチングコンテスト、マーチングコンテスト全国大会へと導いている。テレビやラジオにも多数出演する人気者だ。
 その藤重佳久が指揮するのは、「オーチャードブラス!」のためだけに結成されたスペシャルバンド。メンバーがとにかく豪華でスーパープレイヤーも多数参加!
 トランペットには元NHK交響楽団の佛坂咲千生。佛坂は武蔵野音楽大学で藤重の後輩にあたり、盟友でもある。トロンボーンには、NHK交響楽団で首席トロンボーン奏者を務めている新田幹男。オーボエには、新日本フィルハーモニー交響楽団首席オーボエ奏者で、ソリストとして国内外のオーケストラなどでも活躍する古部賢一。そして、コンサートマスターは、東京佼成ウインドオーケストラを経て東京都交響楽団に所属するクラリネット奏者・勝山大舗。
 他にもオーケストラや吹奏楽団などで活躍しているプレイヤーが集結。また、新進気鋭の若手奏者たちのフレッシュな演奏にも注目してほしい。
 今回のプログラムの目玉は、なんと言ってもパトリック・ウィリアムズ作曲《コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ》だ。同じステージ上に吹奏楽のバンドとジャズのビッグバンドがダブルで登場し、ときには競い合い、ときには混じり合うように演奏するユニークな作品。これを藤重とスペシャルバンドがオーチャードホールで繰り広げる。ステージに登場する奏者は、実に71名! ド迫力の「ラプソディ」が味わえることは間違いない。
 この《コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ》以外にも、《チュニジアの夜》《サマータイム》といったジャズの定番曲も演奏される。そのため、山下洋輔BIGBANDなどで活躍するトロンボーン奏者の松本治、トランペット奏者の佐瀬悠輔といったジャズ系のプレイヤーも登場。
 もちろん、藤重が得意とする吹奏楽オリジナル曲《吹奏楽のための協奏曲》(高昌帥)や編曲版《組曲「火の鳥」1919年版》(ストラヴィンスキー)も演奏される。これまで全日本吹奏楽コンクールを大いに沸かせてきた藤重の魔法のタクトにより、オーチャードホールに感動の吹奏楽サウンドが満ちあふれるだろう。
 11月11日の「オーチャードブラス! 第2回」、これは見逃せない!

(吹奏楽作家・オザワ部長)