©Nobuo Yano
2010年以来、およそ8年ぶりに上演!
客席から幾度となく沸き起こる笑い声、躍動する舞踊の数々を目にする高揚感・・・・・
ストーリーテラー熊川哲也が、その研ぎ澄まされた感性で清新かつコミカルに仕立て上げた名作、それが『コッペリア』
物語を彩るのは、美しい村娘スワニルダに執心するあまり、彼女そっくりの機械人形作りに没頭する変わり者の老人コッペリウスをはじめ、いきいきと描き出されたキャラクターたち。
クラシック・バレエ本来の優美さが、熊川ならではの抜群のユーモア・センスと融合した舞台は極上の楽しさに満ちあふれ、まさに高級コメディーを見るような興奮と爽快感を与えてくれる。
一方、スワニルダの恋人フランツは、近頃コッペリウスの家のバルコニーで本を読んでいる美しい娘コッペリアが気になって仕方がない。バルコニーの下から娘に愛想を振りまくと、反応を返したのでフランツは大喜び。それを見たスワニルダはやきもちを焼き、フランツは慌てて機嫌を取ろうとする。日が暮れて、コッペリウスが道端に落としていった家の鍵を見つけたスワニルダと友人たちは、いたずら心からコッペリウスの留守宅に侵入していく。そしてフランツもまた、コッペリアと話してみたいと、梯子を手にひとりバルコニーを昇り始める。謎のコッペリウス宅で彼らを待ち受けていたものは──!?