STORYストーリー
かつて、女神フォルトゥーナは悪魔ルシファーと恋に落ち、子を授かった。
子に与えられた名は、アドルフ。
悪魔の子は人類を侵食し、社会に紛れ込む。
アドルフと接触すると、この世のすべてがその美質を失う。
可憐に咲き誇る花々やさえずる鳥たち、世に光をもたらす太陽、女性の美を象徴するヴィーナス、純粋無垢な白鳥、敬虔な神父さえも。
アドルフは、人間社会に蔓延する悪の象徴として、またときには、人の堕落と果てなき欲求の化身として、世に闇を与え、醜行を蔓延させる。
立ち向かう人間の姿は、悪魔にも良心を芽生えさせるのか。
大ラスト――― 復活。
使命を全うすべくアドルフを殺め、この世に均衡をもたらすのは、我々人類か、あるいは人知を超えた力なのか。
関野海斗
茨城県生まれ。6歳よりバレエを始める。
2013年ジャパングランプリジュニアの部第2位、14年NBAバレエコンクール高校生の部第2位。14年ベルリン国立バレエ学校に留学、15年ベルリン国際バレエコンクール国立部門第1位。16年マルセイユ国立ジュニアカンパニーに入団、リガ国際バレエコンクールProfessional部門第2位、キエフ国際バレエコンクール第1位。17年シビウ州立バレエ団に移籍し、ソリストとして『くるみ割り人形』より王子/くるみ割り人形/ロシアの踊り、『ラ・バヤデール』よりブロンズアイドル、『パキータ』よりリュシアン、『海賊』よりアリ/ランケデム、『眠れる森の美女』より青い鳥などを踊る。18年クロアチア国際バレエコンクールProfessional部門第2位、バーリ国際バレエコンクールProfessional部門第1位。
19年8月Kバレエカンパニーにソリストとして入団。
主な出演作は、熊川版『白鳥の湖』のベンノ/ナポリ、『くるみ割り人形』のフリッツ/中国人形、熊川振付『マダム・バタフライ』など。初演キャストとしては、熊川振付『カルミナ・ブラーナ』のアドルフがある。
Kバレエ スクール ティーチャーズ・トレーニングコース修了。同校にて教師を務める。
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