あらすじ(物語)
紀元前30年頃のエルサレム。王宮の舞姫サロメは、荒野で出会った美しい預言者ジャンの虜になってしまう。熱烈に愛を語るサロメ。しかし、男女の愛を拒絶し続けるジャンに想いは届かない。
王妃エロディアードは、夫エロデがサロメに執心する姿を見て苦悩する。占星術師の予見により、サロメが、かつて自らが捨てた娘であると知るエロディアード。一方、サロメに迫るが、頑なに拒絶されるエロデ。
ある日、エロデは、民衆を扇動した罪で咎められたジャンの命を救おうとするが、サロメの愛する人物がジャンであると知り、嫉妬から死刑を宣告してしまう。
牢獄で死を待つジャンは、サロメへの思いを募らせる。運命を共にすることを願うサロメを振り払い、死刑場へ向かうジャン。サロメは、王妃エロディアードに助命を嘆願するが、すでに時は遅く…。