クラシック・ロシア by Pianos ~名手達の艶やかな競演~

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Bunkamura 東京都渋谷区道玄坂2-24-1

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    Point見どころ

    2018年は、「日本におけるロシア年」であり、「ロシアにおける日本年」でもある。互いの国で互いの文化を紹介し合うこの記念の年に、オーチャードホールが贈る、特別なメンバーの顔合わせによる一期一会のコンサート。

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    日本を代表するピアニストの一人・清水和音、ロシアで花開いた期待の新星・松田華音、2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール優勝で大ブレイク中の若き俊英・阪田知樹、そして弱冠19歳ながら美しい音と圧倒的なテクニックで注目を浴びる藤田真央。重厚感溢れる巨匠と今まさに旬を迎えるアーティスト達、そのコンビネーションの妙が注目どころだ。
    ロシアの名作曲家達の調べを4人のピアノの名手が、時にソロで、時に2台のピアノで奏で、そこに、ロシアの作曲家についての著作でも知られるひのまどかによる構成、落ち着いた語り口でクラシック・ファンにはお馴染みの山田美也子のナレーションが加わり、近くて遠い国ロシアの音楽にまつわるエピソードやトリビアもご紹介。ロシア音楽の名旋律を達人の腕前で堪能しつつ、ロシアのロマンにたっぷりと浸っていただきたい。
    プログラムには、フィギュア・スケートの浅田真央選手がバンクーバーオリンピックで使用したことで一躍有名になったハチャトゥリアン作曲の組曲「仮面舞踏会」より“ワルツ”、奈良へ行きたくなるCMでお馴染みのエキゾチックなメロディ「だったん人の踊り」、プロコフィエフのバレエの名曲「ロミオとジュリエット」より、そして三大ロシア・バレエの一つ、チャイコフスキー作曲の「くるみ割り人形」はエコノムが組曲に編曲をしたものから一部を紹介するなど、馴染みのある名曲のオンパレード。一方で、ラフマニノフ作曲の2台のピアノのための組曲第2番など、ピアノの名曲も含まれるので、ピアノ愛好家もそうでない方にも心から楽しんでいただけること間違いなし。ロシア年にぜひ体験していただきたいコンサートだ。

    Programプログラム

    1ロシアの響きを聴く〈2台ピアノ〉

    プロコフィエフ(寺嶋陸也編曲):
    交響曲第1番「古典」(2台ピアノ版) ――[清水和音&阪田知樹]
    ボロディン(ポープ編曲):
    『イーゴリ公』より“だったん人の踊り”(2台ピアノ版) ――[松田華音&藤田真央]

    2ロシアの名旋律を聴く〈ピアノ・ソロ〉

    ムソルグスキー(フドレイ編曲):
    交響詩「はげ山の一夜」 ――[阪田知樹]
    ハチャトゥリアン:
    組曲「仮面舞踏会」より“ワルツ” ――[藤田真央]
    プロコフィエフ:
    バレエ『ロミオとジュリエット』から10の小品 Op.75より ――[松田華音]
    第8曲「マキューシオ」/第10曲「別れの前のロミオとジュリエット」
    プロコフィエフ:
    バレエ『シンデレラ』から6つの小品 Op.102より ――[清水和音]
    第1曲ワルツ「シンデレラと王子」/第4曲ワルツ「シンデレラの舞踏会への出発」/第6曲「アモローソ」

    3ロシアの極みを聴く〈2台ピアノ〉

    チャイコフスキー(エコノム編曲):
    組曲『くるみ割り人形』 ――[阪田知樹&松田華音]
    ラフマニノフ:
    2台ピアノのための組曲第2番 ――[藤田真央&清水和音]

    ナレーション:山田美也子
    構成:ひのまどか

    Cast出演者

    • ©Mana Miki

      清水和音♪Kazune Shimizu

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      子どもの頃からチャイコフスキーが大好きだった。ロマンティックで切なくて、哀しくて。
      今回のプログラムで弾く、プロコフィエフだって、ラフマニノフだって、みんな言ってみればチャイコフスキーの子ども達みたいなもの。楽しみだ!

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      プロフィール

      プロフィール

      ジュネーブ音楽院にて、ルイ・ヒルトブラン氏に師事。1981年、弱冠20歳で、ロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝、あわせてリサイタル賞を受賞。これまでに国内外の数々の著名オーケストラ・指揮者と共演。室内楽の分野でも共演者から厚い信頼を得ている。ショパン、ベートーヴェン、ラフマニノフなど幅広いレパートリーを誇り、日本を代表するピアニストとして活躍中。

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    • ©Hideki Namai

      阪田知樹♪Tomoki Sakata

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      私が演奏したラフマニノフなどを高く評価して下さったロシアの名ピアニスト、ニコライ・ペトロフ氏が招待して下さり、実現したモスクワ・クレムリン宮殿内でのリサイタル―。それは私の人生にとって特別な一夜でした。ラフマニノフ、プロコフィエフなどの協奏曲を演奏するよう私に強く薦めたのもペトロフ氏でした。
      以来、特別な思いを寄せているロシア音楽。その魅力を余すことなく味わって頂けると思います!

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      プロフィール

      プロフィール

      2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ブダペスト)第1位、併せて6つの特別賞受賞。東京藝術大学を経て、ハノーファー音楽演劇メディア大学ピアノ科修士課程に在籍。第43回江副記念財団奨学生。第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて最年少入賞。クリーヴランド国際ピアノコンクールにてモーツァルト演奏における特別賞受賞。2015年デビューCDアルバムをリリース。2017年横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。

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    • ©Ayako Yamamoto

      松田華音♪Kanon Matsuda

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      この度は、このような素敵なコンサートで素晴らしいピアニストの皆様と共演できる事をとても嬉しく思っております。6歳からロシアで暮らしてきた私にとって、ロシアはとても大切な国です。それぞれの作曲家の音楽の中に流れる様々なロシアを、皆様にも感じて頂けることを楽しみにしております。

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      プロフィール

      プロフィール

      4歳でピアノをはじめ、6歳よりモスクワで学ぶ。国立アレクサンドル・スクリャービン記念博物館より2011年度の「スクリャービン奨学生」に選ばれ、モスクワ市立グネーシン記念中等(高等)音楽専門学校で外国人初の最優秀生徒賞を受賞。2013年同校を首席で卒業。モスクワ音楽院に日本人初となるロシア政府特別奨学生として入学。同年ドイツ・グラモフォンよりCDデビュー。2018年かがわ21世紀大賞受賞。

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    • ©Shigeto Imura

      藤田真央♪Mao Fujita

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      2018年日露交流年に、集中してロシアの作曲家の作品を演奏できることを、とても嬉しく思っています。これまでチャイコフスキー、ラフマニノフ、ムソルグスキー、バラキレフ、プロコフィエフ、スクリャービン、ショスタコーヴィチ、カバレフスキー等のロシア音楽を勉強してきましたが、今回は特別です。4人のピアニストが集うということで、ワクワクしています。
      私の演奏するラフマニノフの「2台のピアノのための組曲第2番」は、ロマンティックな旋律にあふれ、情熱的な作品です。清水和音先生と一緒に演奏させていただくのは身に余る光栄であります。和音先生の幅広い表現力や確かな技巧、豊かな感受性を間近で感じながら、共に壮大なラフマニノフの世界を作り上げることができるように頑張りたいと思います。

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      プロフィール

      プロフィール

      2017年第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。併せて「青年批評家賞」「聴衆賞」「現代曲賞」を受賞し世界の注目を浴びる。幼少時から国内外での受賞を重ねると同時に、各地でリサイタル、オーケストラと共演。2018年夏にはヴェルビエ音楽祭にアカデミー生として参加。CDはナクソス・ジャパンからリリース。現在、特別特待奨学生として東京音楽大学2年ピアノ演奏家コース・エクセレンスに在学中。

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