Storyストーリー
シンデレラは意地悪な継母と義姉たちに疎んじられ、召使いのようにこき使われる毎日を送っている。一人きりになれるひと時、亡き実母の形見を手に取り、幸せな日々を懐かしく思い起こすシンデレラ。ほどなくして訪ねてきた物乞いの老女を、心優しいシンデレラはこっそり部屋に招き入れ、水やパンを差し出す。頬に触れた老女の手のぬくもりに、シンデレラはどこか懐かしさを感じる。
継母と義姉たちがいそいそと舞踏会に出掛けていく。取り残されたシンデレラの前に先ほどの老女が現れ、瞬く間に美しい仙女へと変身する。驚くシンデレラに仙女は魔法を見せる。花瓶に生けた一輪のバラ、庭の樹にとまったトンボ、テーブルの上のキャンドル、ティーカップが妖精となって踊り出したのだ。そして、「あなたを舞踏会に行かせてあげましょう」と今度はシンデレラに魔法をかける。異次元の世界へと送られた彼女は、やがて美しいドレスに身を包んで姿を現す。「魔法が解ける真夜中の12時までに必ず戻ってくるのよ」と仙女。シンデレラはかぼちゃの馬車に乗り、星々に導かれて宮殿へと向かう…。