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2015.07.29 UP

顔合わせ&通し稽古が行われました!

本日、熊川芸術監督と出演のダンサーの初顔合わせ&通し稽古が行われました。
熊川芸術監督が稽古場に入ると、ダンサーからはどよめきが。
海外を拠点にするダンサーにとっても熊川哲也という存在がどれだけ偉大か改めて感じる瞬間でした。

「日本は本当にたくさん公演がある場所です。来日公演もとても多く、みなさんも感じることがあるかもしれないけれど、まだまだ外国人のダンサーを贔屓にしている方も少なくないのが現状ですね。今回の公演ではみなさんのように日本が生んだこんなに素晴らしいダンサーがいるということを紹介できてうれしくおもいます。
外国人だから、TVに出ているから、賞をとったからすごいということではないということをこの公演では示していきたいですね。」

冒頭、出演者に熱いメッセージを贈った熊川芸術監督。
この機会にぜひ出演者に感じてほしいことを語りました。


「そして、みなさんには日本のバレエを取り巻く環境も、いま刻々と変化をしているということを、この機会にぜひ感じてもらえたらと思っています。
97年に新国立劇場が、99年にはKバレエ カンパニーができて、たとえばKバレエでは年間10万人以上の観客を動員しています。結果を残し、確かな変革を遂げたとは思いますが、日本でのバレエの発展を考えるにはKバレエのことだけ考えていればよいのかというとそうでない。そこで今回このような機会でみなさんのような日本の才能をご紹介する機会を設けました。」

最後に日本のバレエ界全体を盛り上げ、自らを高める公演にしようとメッセージ。

「オーチャードホールは25年の歴史しかなく、欧米の数百年の歴史を持つ劇場に比べたらまだまだ歴史は浅い。今回のような公演では、その劇場を育て、アーティストを、スタッフを、お客さんを育て、そして自分も育てられるという公演にしていくべきだと
思っています。みなさんにもぜひ日本の現状も進化しているという空気を感じてほしい。
僕たちが育った地、日本でのバレエの変化やこれからについて今回の機会で何かを感じることがあればそれを持ち帰ってほしい。」

真剣なまなざしで熊川芸術監督をみつめる出演者たち。
熊川芸術監督からの言葉をうけ、出演者はさらなるやる気にあふれた様子で、通し稽古に挑みました。
通し稽古では、熊川芸術監督からも「Bravo!」の声が飛ぶ場面も!
ぜひ劇場で、日本が生んだ世界が求める才能をご覧ください!