2014年9月3日(水)~8月4日(木)
Bunkamuraオーチャードホール
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」より"序曲"
振付:山本康介
出演:K-BALLET COMPANY、K-BALLET SCHOOL
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」より"巡礼の合唱""歌の殿堂を讃えよう"
出演:二期会合唱団・藤原歌劇団合唱部
「ロミオとジュリエット」より"バルコニー"
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
出演:中村かおり、遅沢佑介
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より"頬の涙が"
出演:錦織健
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より"慕わしい人の名は"
出演:幸田浩子
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より"あなたは心の太陽"
出演:幸田浩子、錦織健
「シンプル・シンフォニー」
振付:熊川哲也
音楽:ベンジャミン・ブリテン
出演:平田桃子、加瀬栞、河野舞衣、伊坂文月、宮川新大、吉田周平
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」より"第3幕の前奏曲"
ヴェルディ:「椿姫」より"ああ、そはかの人か""花から花へ"
出演:森麻季
「パッシング・ヴォイス」より
振付:熊川哲也
音楽:ヨハン・パッヘルベル
出演:荒井祐子、堀内元
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より"乾杯の歌"
出演:森麻季、錦織健 二期会合唱団・藤原歌劇団合唱部
「アルルの女」より
振付:ローラン・プティ
音楽:ジョルジュ・ビゼー
出演:吉田都、熊川哲也
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より"ラーリナ・ワルツ"
構成:熊川哲也 振付:堀内充
出演:全員
1974年、マルセイユ国立ローラン・プティ・バレエで初演。原作はドーテの『アルルの女』。プロヴァンスの豊かな農家の跡取り息子フレデリは、幼馴染の純粋な美しさをもつヴィヴェットという婚約者がいるが、闘牛場で見かけた美女、アルルの女に心を奪われてしまう。そして、ついにはヴィヴェットとの結婚式のさなかに、アルルの女の幻影にとりつかれ混乱し、塔から身を投げる。"アルルの女"は全編を通して舞台には登場しないものの、フレデリの心を取り戻そうと懸命な婚約者に振り向きもせず、うつろなまなざしを宙にむけるフレデリと、舞台を覆うヴィヴェットの絶望感によりその不在の存在が感じられる。ビゼーのメロディに乗せて、懸命に思いを取り戻そうとするヴィヴェットの心の機微を表すプティならではのポワント・ワーク、終幕"ファランドール"に乗せて踊られるフレデリの狂気の舞はプティ作品のなかでも群を抜く迫力だ。