2014年3月20日(木)~3月26日(日)
Bunkamuraオーチャードホール
そして開幕!
浅川さん演じる神に仕える者のピュアな美しさと、ソロルへの愛を貫く真の強さが同居するニキヤ、そして遅沢さん演じる、戦士の野性味あふれる凛々しさとほとばしる情熱あふれるソロル・・・!
終幕では、涙を流してくださるお客様も多くいらっしゃいました。
浅川さんは純白のお衣裳が、遅沢さんは戦士らしいお髭がとってもお似合いです。
「ラ・バヤデール」には、通常の古典バレエではあまり登場しないような、なかなか個性的な役柄の踊りも登場いたします。
たとえば・・・
マグダヴェヤ!!苦行僧のリーダーです。ワイルドな踊りはもちろん、ストーリー展開の上でも重要な役目を担っています。ニキヤとソロルが密会できるのも彼のお陰なんですよ。夜公演でマグダヴェヤを演じたのは兼城将さん。近くで見ると、メイクも装飾品もリアルで、まさに“古代インド”を感じます!
そして楽しみにしていただいている方もたくさんいらっしゃいますでしょうか。
ブロンズ・アイドルです! ブロンズ・アイドルはブッダの化身であり、黄金の仏像を彷彿させるべく全身を金色に塗って登場いたします。特別に調合されたオイルを身体の隅々まで丁寧に塗ります。しかし、このメイク、とっても繊細であるため、準備が完了したあとは、誰も近付くことができません!
皮膚呼吸が制限されるため、ダンサーも体力勝負!
熊川版では物語の上でも、とても重要な役を担います。周到な用意の上完成するブロンズ・アイドルをお見逃しなく!
そして昨日ご紹介しましたあの巨大な動物の全貌はこちら!
近くでみても、隅々まで丁寧に製作されており、とてもリアルなんですよ。
とくにスタッフが感動したのは、像特有の優しい眼! そんな客席からはみえない細部まで、とても丁寧に作られております。
そしてその上に乗って登場するソロルのなんと勇敢なこと! ぜひぜひご注目ください。
最後に・・・
ニキヤの1幕2場での登場の瞬間を、袖から撮影したこの1枚をご紹介したいと思います。
この登場後には、ガムザッティとの壮絶な言い争いのシーンが始まります。美しく強い2人が繰り広げる女の戦いであるこの場面には、ダンサーの演技力が問われます。
ご観劇いただいたお客様からは、
「台詞がないはずのバレエなのに、2人の声が聞こえるよう」というご感想をたくさんいただきました。音楽と振付、そしてダンサーの感情があいまって言葉よりもリアルな感情を感じていただける名シーンです。
まだまだ、見どころがたくさんある熊川版「ラ・バヤデール」。
主演キャストによって、また幾多の魅力が生まれる本作の奥深さを私たちも日々実感しております。明日は、スタッフお気に入り場面の聞き込み調査の結果をご紹介したいと思っております。
3連休、皆様も劇場で一生心に残る感動のひとときはいかがでしょうか?
*当日券について
熊川哲也出演の回:開演1時間前よりキャンセル待ちの札をお配りいたします。
熊川哲也出演のない回:開演の1時間前よりオーチャードホール当日券売り場にて販売いたします。