打楽器奏者:船迫優子氏インタビュー

良い先生との出会いが、音楽家への道を切り開いた
「自然に音が出せるように!」
 
6歳から始めたピアノの先生が最初の素敵な出会いだった。その後、小太鼓に憧れた少女は、小学校の鼓笛隊で小太鼓を始めてたたき、中学時代は、近所の音楽好きのおじさんが仕切っていたマーチングバンドで区のイベントのパレードなどに参加した。女子高の吹奏楽部では、打楽器全般を担当、ポップスの曲ではドラム・セットもこなした。
 
ここで、再び運命的な先生との出会いが。「本格的に太鼓やってみたら?」。先生の言葉が心に響いて個人レッスンを始めた。大学は迷うことなく打楽器専攻に進み、アマチュア・オーケストラにエキストラで出演したり、先生からの仕事で、プロで音楽をやることの重みや怖さ、そして凄さを学んだ。
 
中高時代はどっぷり洋楽ポップスにはまっていたという。「一番はビートルズですね!」。東京ドームでマイケル・ジャクソンも観た。
 
渋谷ブラスフェスタではオーケストラが吹奏楽を演奏するが、その醍醐味は?「東京フィルはオペラやバレエ、いろいろな人と一緒に音楽を奏でることを知っています。そこで得たアンサンブルの仕方、音色、サウンドが、今回も活きてくることでしょう」。
 
「出す音に奏者の志が見える」、そんな共演者(指揮者やソリスト)と一緒に音楽が奏でられることに喜びを見出すと言う。「音楽は呼吸。打楽器でも同じです。溶けているような音、自然に音が出せることが大切です」。

 

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