振付:サー・フレデリック・アシュトン 出演:Kバレエカンパニー |
|
英国の絵本作家ビアトリクス・ポター™の傑作「ピーターラビットのおはなし™」をバレエ化した英国ロイヤル・バレエ団の人気レパートリー『バレエ ピーターラビット®と仲間たち』が熊川哲也Kバレエ カンパニーによって、ついに日本初上陸!
英国の絵本作家ビアトリクス・ポターの絵本「ピーターラビットのおはなし」は、1902年に出版されて以来、たちまちベストセラーとなり、これまでに30以上の言語に翻訳されるなど1世紀を経た今も世界中で愛されている名作。その絵本シリーズをモチーフとしたバレエが「バレエ ピーターラビットと仲間たち」です。
1971年にバレエ映画として創作されたこの作品は、英国ロイヤル・バレエの興隆の立役者である大振付家フレデリック・アシュトンの代表作の一つ。ポターの原作やデッサンにイメージを得て、作者が愛した湖水地方の美しい田園風景を背景に繰り広げられるこの童話バレエでは、なんとダンサーたちが皆、動物の着ぐるみをまとって登場します。ポターの描いたキャラクターを細部まで再現したその精巧な衣裳は、まるで絵本から動物たちがそのまま飛び出したかのようなリアルさ。これらがトゥシューズやバレエシューズを履いて軽やかに踊る姿はなんとも不思議で微笑ましい光景です。楽しくてユニークな振付には、それぞれの動物の動きの特性が取り入れられると共に、アシュトン独特の細かなステップ使いなどもふんだんに盛り込まれ、愛らしくもバレエとしての見ごたえたっぷり。題材となっているのは、「あひるのジマイマのおはなし™」「こぶたのピグリン・ブランドのおはなし™」「ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし™」「2ひきのわるいねずみのおはなし™」「りすのナトキンのおはなし™」という5つの物語。人気キャラクターたちが次々と登場し、個性豊かなダンスでポター・ワールドを描き出します。また、バレエの名指揮者として知られるジョン・ランチベリーの格調高い音楽も魅力の一つ。
ピーターラビットの本場イギリスでは、映画として誕生したこの作品を1992年、当時の英国ロイヤル・バレエ団芸術監督であったサー・アンソニー・ダウエルが舞台化。同団在籍中にかえるのジェレミー・フィッシャー役を踊った熊川哲也も「観客と一体化できる素晴らしい作品」と語るとおり、この夢にあふれた心温まる童話バレエは、英国ならではの高い芸術性と、誰もが童心に戻れる親しみやすさによって幅広い層に根強い人気を誇っています。そんな門外不出の貴重な名作が、ついにこの冬、オーチャードホールへ!