膨大なコレクションを誇るエルミタージュ美術館には、アール・ヌーヴォー期を中心に1870年代末から1920年代までの貴重なガラス・コレクションが収蔵されています。
 本展は、万国博覧会の出品物や、当時フランスとロシアの間に結ばれた露仏同盟※1の友好関係を背景に、外交的な贈物としてフランスからロシアへ贈られた、ナンシー派アール・ヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレとドーム兄弟の作品を中心に、ヨーロッパ19世紀末のガラス工芸作品などを紹介する展覧会です。なかでもフランス大統領エミール・ルベがサンクトペテルブルクを訪問した際に、皇帝一族に贈物として持参したガレの傑作花器≪トケイソウ≫と、これまで門外不出とされていた、1893年のロシア艦隊のフランス訪問時にロレーヌ地方からロシア皇帝への贈物として制作された豪華装丁本『ロレーヌの黄金の書』、そしてその書を置く台として制作された寄木細工のテーブル《フロール・ド・ロレーヌ》(ロレーヌの植物)が特別出品として展示されます。今回出品される巨匠たちの傑作は、これまで諸外国はもとより現地でも一般公開されていない、まさにエルミタージュ美術館秘蔵のコレクションで、そのほぼすべてが日本初公開となります。

※1 1894年ドイツ・オーストリア・イタリアの三国同盟に対抗して成立したフランスとロシアの軍事同盟


エルミタージュ美術館
1764年、エカテリーナ2世が収蔵品を離宮【エルミタージュ】(フランス語で隠れ家という意味)に収めたことからはじまる。1805年帝室美術館となり、現在ギリシア・ローマ、西欧の中世から近代までの絵画・彫刻、スキタイ、アルタイ関係の遺物など約300万点が収蔵されている。

会 期

2006年7月8日(土)〜8月27日(日)  開催期間中無休

開館時間

10:00〜19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)

会 場

Bunkamuraザ・ミュージアム

交通案内

電車の場合お車の場合

主 催

Bunkamura、TBS

後 援

ロシア大使館、フランス大使館、TBSラジオ

輸送協力

ルフトハンザドイツ航空、フィンランド航空、ヤマトロジスティクス

企画協力

アートインプレッション

監 修

池田まゆみ(美術工芸史家)

企画協力

116点

お問合せ

「ガレとドーム兄弟」展ダイヤル TEL:0570−060-060

巡 回 展

・2006年9/9(土)〜11/8(水)  〈福島〉いわき市立美術館
・2006年11/18(土)〜2007年1/28(日)  〈岩手〉岩手県立美術館
ページの先頭に戻る
Copyright (C) TOKYU BUNKAMURA, Inc. All Rights Reserved.