イントロダクション
スタッフ&キャスト
インタビュー
トピックス

Bunkamura 20周年記念企画
雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた
作:清水邦夫 演出:蜷川幸雄
2009年5月6日(水・休)〜30日(土)
Bunkamuraシアターコクーン

かつて、日本海に沿った小さな都市に、 一瞬の光芒を放って消えた幻の少女歌劇団があった―。 清水邦夫と蜷川幸雄が再び出会った伝説の舞台が、 魅力あふれる異色のキャストによって鮮烈に甦る!!

劇作家・清水邦夫と演出家・蜷川幸雄は盟友といえる間柄であり、70〜80年代の演劇界を牽引、若者の圧倒的支持を得た、まさに日本演劇界のゴールデンコンビである。
蜷川幸雄が芸術監督を務めるシアターコクーンでも、演出デビュー作に新たに挑んだ「真情あふるる軽薄さ2001」を皮切りに「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」「タンゴ・冬の終わりに」「わが魂は輝く水なり」など、清水戯曲の中でも特に傑作の呼び声が高い作品を次々と上演し、戯曲の普遍性を呼び起こす、ダイナミックな演出に高い評価を得てきた。
そしてBunkamura20周年となる記念すべき2009年、1982年日生劇場で初演された幻の作品「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」の上演が決定した!!
少女歌劇という、華やかな世界をモチーフにしながら、清水戯曲の特徴ともいえる詩的な台詞で登場人物たちのユーモアと悲哀が陰影鮮やかに浮かび上がる。失われた青春の季節を追い求める、切実なテーマがありながら決して郷愁だけに留まることなく、観客に烈しく“現在(いま)”を問いかけるこの戯曲に、蜷川幸雄が2009年の新しい息吹をどのように吹き込むか、注目が集まる!!

ストーリー

とある百貨店、真夜中。突如、音楽が響き、闇を切り裂いて大階段が現れる。夜な夜な、女装をして「ロミオとジュリエット」の稽古に励んでいるのは、新村久(古谷一行)をはじめとする壮年の男性たち。かつてこの百貨店に創立された石楠花少女歌劇団の熱狂的ファンであった“バラ戦士の会”の面々である。ジュリエットを演じるのは歌劇団の名花と呼ばれた風吹景子(三田和代)。三十年以上前、空襲により歌劇団が消滅した事実を受け入れられず、未だゴールデンコンビといわれた相手役、男役スターの弥生俊(鳳蘭)を待ち続けている。新村たちは、景子の少女のような危うい精神をなんとか守ろうと、歌劇団再結成を呼び掛ける新聞広告を出し、稽古につきあっているのだった。新村たちの奮闘を冷ややかに見つめる新村の義妹・加納夏子(中川安奈)や北村次郎(ウエンツ瑛士)など若い世代も、次第に彼らの不思議な情熱に取り付かれていく。歌劇団の歌姫であった直江津沙織(毬谷友子)をはじめ、メンバーたちが集まり始め、華やぐ百貨店。妹の理恵(真琴つばさ)の手にすがりつつ、ついに俊がその姿を現した。謎めいた瞳をサングラスで隠して・・・。

ページの先頭に戻る
Copyright (C) TOKYU BUNKAMURA, Inc. All Rights Reserved.