展覧会の見どころ

15世紀、花の都フィレンツェでは、銀行家でもあったメディチ家の支援を受け、芸術家たちが数々の傑作を生み出しました。ルネサンス期 の芸術の誕生には、地中海貿易と金融業によって財を成したフィレンツェおよびメディチ家の資金力が不可欠でした。メディチ家の寵愛を受けたボッティチェリ(1445-1510年)に代表されるフィレンツェ・ルネサンスは、フィレンツェ金融業の繁栄が生み出した代表的な文化遺産といえましょう。
 本展では、ヨーロッパ全土の貿易とビジネスを支配し、ルネサンスの原動力となった金融業の繁栄と、近代に通じるメセナ活動の誕生を、フィレンツェと運命をともにしたボッティチェリの作品10数点を含む絵画、彫刻、工芸、資料など約80点によって浮き彫りにします。

1.ルネサンス誕生の原動力、フィレンツェ金融業の繁栄を展観。

フィレンツェ・ルネサンスは、金融業の繁栄なくして生み出されることはありませんでした。ヨーロッパ全土の貿易とビジネスを支配した当時の経済活動を、絵画だけでなく資料や商人の仕事道具などからご紹介し、芸術と経済の関係を紐解きます。

2.国内史上最大規模! ボッティチェリ作品17点(公房作などを含む)が、世界各地より集結。

イタリア、フランス、アメリカから、天才画家ボッティチェリの作品が集います。
本展は、日本初公開作品14点を含む17点(展示替えあり)に及ぶボッティチェリ作品を一度に展覧する貴重な機会となるでしょう。

3.門外不出、ボッティチェリの傑作 《聖母子と洗礼者聖ヨハネ》が日本初公開!

本作はイタリア政府の「門外不出リスト」にも登録されている傑作です。ピアチェンツァ市の協力により、本展での特別出品が決定しました。3月21日から5月6日までの期間限定での展示ですので、お見逃しなく!

4.ボッティチェリ最盛期のフレスコ画 《受胎告知》の感動を体験!

ウフィツィ美術館所蔵の至宝、横幅5メートルにも及ぶフレスコ画《受胎告知》が来日します。
圧巻の大作をぜひ真近で感じてください。