Bunkamura

イベント情報

『Museum Gathering×日本針穴写真協会『ピンホールカメラを体験しよう!』(2011年4月)

『フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展』連動企画として、日本針穴写真協会さん協力の下、「ピンホールカメラを体験しよう!」ワークショップを開催しました。

四角い箱に小さな針穴(ピンホール)を開けると、そこから入った光によって箱の中に外の風景が像として映ります。これが『カメラ・オプスキュラ』と呼ばれる装置です。15世紀頃から、さまざまな分野の学者や芸術家によって利用されてきました。フェルメールも絵を描くためにこのカメラ・オプスキュラを補助具として使ったのではないかという説もあるようです。

私たちが普段使っているカメラもこの『カメラ・オプスキュラ』が原型。このカメラ・オプスキュラを再現した体験機を使って針穴が光を集める様子を実際に体験し、その仕組みを利用したピンホールカメラを使って渋谷の街を撮影するワークショップを開催しました。

・日 時:4月9日(土)10:30~13:00 / 14:00~16:30 *2回開催 
・場 所:Bunkamura内特設スペース
・定 員:各回10名   *小学生以上参加可(小学生の場合は保護者同伴)
・参加費:2,000円(展覧会チケット、材料費等実費込み)
・ワークショップの内容:カメラ・オプスキュラ体験、ピンホールカメラでの撮影、展覧会鑑賞
・監修:日本針穴写真協会(http://jpps.jp/)、協力:ギャラリー世田谷233(http://233.jp/

まずはギャザリングスタッフから展覧会について説明。参加されたみなさん、真剣に聞いてくださいました。

日本針穴写真協会の方からピンホールカメラの仕組みや撮影方法についての説明。スライドを見ながらなのでわかりやすいです。

そして早速Bunkamura館内にて撮影開始。太陽の光がたよりのピンホールカメラですが、当日は残念ながら曇りときどき雨...。でもピンホールカメラの穴の部分を長時間開ける必要はあるものの、撮影自体は可能との判断でしたので一安心。

これが今回使用するカメラです。光の当たり具合にもよりますが、10分程度は開けたままにしておかなければならないので、こんな感じで動かないように設置します。

参加者のみなさんは館内のいろんな場所でそれぞれ撮影されました。待っている時間が普通の写真より長いですが、それはそれで話も弾んで楽しい時間。

ちなみにこちらは、ピンホールカメラの仕組みで作られた大きな装置を頭からすっぽりかぶる“ピンホールカメラ体験機”。かぶってしばらくたつと、目の前にぼんやりと風景が浮かんできます。周りから見るとちょっと怪しいかも(笑)。

撮影が終わった後は、協会のみなさんが現像&プリントをしてくださいます。こんな簡単な仕組みで写真が撮れるなんて驚きっ。

現像・プリントが出来たら、みんなで講評会。

ちなみにこれはギャザリングスタッフ中根の作品です。ちょっと日が差した時間があったので、カメラの前に15分立ってみました。出来上がりは微妙ですが(笑)。

最後はみんなで記念写真。みなさんお疲れ様でした~。