スタッフダイアリー

2013年2月アーカイブ

ブロガーナイト ─白隠の魅力に開眼せよ!!─

 「白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ」の関連イベントのレポートです。
今回はアートブロガーの皆さんをお招きしてのイベント、ブロガーナイトです。

【ブロガーナイト ─白隠の魅力に開眼せよ!!─】
 
実施日時:2013年1月7日(月)19:30~21:00
場所:Bunkamuraザ・ミュージアム「白隠展」展示室内
 
登壇者:
山下裕二氏(「白隠展」監修者/明治学院大学教授)
広瀬麻美氏(「白隠展」主催者)
Tak氏(「青い日記帳」主宰)
 
会場は白隠展会場内の”達磨部屋”。白隠さんの達磨の絵ばかりを集めたコーナー。
渋谷のパワースポットです(笑)。今回は椅子ではなく座布団をご用意させていただきました。
リラックスした雰囲気の中で楽しんでいただこうと言う趣向です。



50名の定員でしたが、おかげさまで会場は満員御礼。ありがとうございます。
レーピン展のときに開催したブロガーナイトでもそうでしたが、
お知り合いのブロガーさん同士がご挨拶されている場面もちらほら。
美術館が交流の場になるのは主催側としてもうれしい瞬間です。



最初にまず広瀬氏と山下先生を中心に、今回の展覧会に至るまでの経緯、
そしてこの展覧会は以下に貴重なものかと言うお話をお聞きすることができました。
展覧会との出会い、このイベントがよりいっそうスペシャルなものになった瞬間でした。


(左からTak氏、山下裕二氏、広瀬麻美氏)

その後はスライドショーを見ながら絵の解説はもちろん、展覧会の裏側のお話がたくさん。


↑下に行くほど詰まってしまう白隠さんの書。自分が書きたいものを
最優先する姿勢に会場もなごみます。


↑ブロガーナイトはトークイベント中の撮影もOK。
それをブログやSNSにアップしていただくことも目的です。デジタルカメラよりも
スマートフォンが多いようです。これも時代ですね。



↑餓鬼をすり鉢ですって味噌にしようとする《鍾馗鬼味噌》。
ユーモアあふれる作品です。ちょっとブラックですが(笑)。


↑展覧会は多くの方々に支えられて成立しています。
ここでは、作品の搬出・入をお願いしているヤマト運輸さんに関するお話とスライド。
普段表には出ない様子だけにある意味貴重な写真です。


トークイベント終了後は、ブロガーさんたちのために会場を開放。貸切状態。
みなさんそれぞれのカメラを手にお目当ての作品を撮影されていました。





白隠の魅力、絵の解説、展覧会の裏側、と盛りだくさんのイベントでした。
ご来場くださったみなさん、ありがとうございました。

ハッピーバースデー、白隠さん

ただいま開催中の「白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ」では、
さまざまな関連イベントが開催されています。
こちらのダイアリーでもいくつかご紹介させていただきます。

 

まずは、白隠さんがクリスマスに生まれたことを記念して、
2012年12月25日(火)に開催されたトークイベント【ハッピーバースデー、白隠さん】。

出演は漫画家のしりあがり寿さんと、本展示の監修者である山下裕二先生。
白隠展会場内の”達磨部屋”にて、白隠さんのお誕生日をお祝いするとともに、
お二人による白隠さんに対する熱くて楽しいトークで盛り上がりました。

↓会場となったのは”達磨部屋”と呼ばれる、白隠さんの達磨の絵ばかりを集めたコーナー。
ここが噂の渋谷のパワースポットです(笑)。おかげさまで、会場は満員御礼。

↓入り口すぐにある達磨の幽霊の絵《隻履達磨》は、山下先生によると、
まさに白隠そのものだそうです。
つまり白隠さんが渋谷に生まれ変わったってことですね(笑)。

↓今日の主役、山下先生(左)としりあがり寿さん(右)。
ちょうどお二人の背景となるのが《半身達磨》。大迫力です。

↓いつもながら、スライドショーと山下先生の軽妙なトークに会場もなごみます。
白隠の絵は晩年になるほどいい意味でのゆるさ、豪快さが見て取れるとのこと。
これを山下先生は”ポジティブな脱力”と名づけていらっしゃいました。
このあたりがしりあがり寿さんと共通するのでしょうか。



途中、山下先生が最も好きだとおっしゃる、漫画家のつげ義春さんのお話に。
今日は、ゲストがしりあがり寿さんということもあってか、白隠から漫画まで
話が縦横無尽に駆け巡ります。実際、山下先生によると、白隠の絵は絵と言葉、
すなわち漫画であるともいえるとのこと。なるほど。

↓そして終盤、なんとしりあがり寿さんのライブペイントが始まりました。
達磨、観音など、白隠と同じテーマで次々と作品を仕上げるしりあがり寿さん。

↓達磨もしりあがり寿さんタッチでこんな感じに。

↓作品が出来上がるにつれ会場も熱気を増します。
しりあがり寿さんの勢いはとどまることを知らず、
まさに白隠さんが乗り移ったかのように、筆は止まりません。

↓結果的には、こんなにたくさんの作品があっという間に出来上がりました。
達磨部屋がプチ展覧会に。最後は会場のお客様にプレゼントと言うサプライズも。

 

時に深く、時に楽しいトークに、ライブペイントと盛りだくさんのイベントに、
お客様からも大きな拍手をいただきました。ありがとうございました。