「木」とひとくくりにするにはあまりにたくさんの種類があり、同じ種類でもそれぞれの環境でそれぞれの木目を描き出します。板材となった木の肌を見つめ木目を選び絵具のように使う、それが「木壁画」です。仕上った作品は他の素材では出せない風合いと温もりを感じさせてくれます。
そして信州の山岳自然を描く版画作品「タイルアート」は、新作を含め多数の展示を予定しています。
会場にて、木の温もりや質感、また信州の爽やかな空気感を実感して下さい。
<あさのたかを>
1948年群馬県桐生市生まれ。
長野県松本市でデザイン事務所を開設、イラストレーターとして活動。1990年に木という素材に出会い、以後木の色や木目だけで描く「木壁画」を制作し続ける。
現在までに病院や学校、幼稚園、公共施設や福祉施設などの玄関やロビーに多数の「木壁画」を設置する。2005年より絵を入れた家具、扉に絵を組み込んだ仏壇など、新たな世界に挑戦、展開している。誰にも教わらない、全て独学……これをポリシーに、現在も個展を中心に活動している。