まばゆいばかりの色使いで、" 色彩の魔術師" と呼ばれる吉岡耕二。
24歳で自由な色彩表現を求めてパリ国立美術学校に留学した吉岡は、1975年に日本人としては最年少の31歳でサロン・ドートンヌの正会員に推挙されるという栄誉に輝きました。その頃から地中海を中心としたヨーロッパや北アフリカ、カリブなど様々な土地を巡り、その情景をキャンバスに描いています。その伸びやかなマチエールと大胆な構図は観る者を魅了し、吉岡の手によって鮮烈に彩られた風景は、都市の新たなイメージをも提示しています。
Bunkamura Galleryでの11回目の個展となる本展のテーマはクロアチア。これまで描いてきた地中海、エーゲ海につながるアドリア海を臨む美しい国です。
地中海の北に位置するアドリア海沿岸部には、世界遺産に登録された「アドリア海の真珠」と呼ばれるほどの美しい景観が魅力的な街ドゥブロヴニクがあります。褐色の屋根瓦や中世の名残である城壁と石畳の路地、崇高さを漂わせる教会建築の存在。それらの彩りと街並みは、よりいっそうアドリア海の青さを際立たせてくれます。日本とは異質な文化を目の前に、キャンバスにどのように表現していくのか楽しみです。
今回は新作の油彩約30点の他、オイル・オン・ペーパー、デッサン、新作版画も併せて展覧します。吉岡耕二の色を追い求める旅を是非お楽しみ下さい。
「Korčula/コルチュラ」 油彩・キャンバス 2011年 60.6×60.6cm

























