渋谷・コクーン歌舞伎第十五弾四谷怪談

TOPICSトピックス

2016.06.06 UP

囲み取材を行いました!

出演者の皆様からコメントをいただきました。

中村扇雀(お岩役/佐藤与茂七役)
今回、この『四谷怪談』は全部が見どころです。
3時間弱にまとめてますので、疲れずにあっという間に過ぎて、分かりやすい『四谷怪談』になっていると思います。
(演出の)串田和美監督は現場で、脳の中をどんどん広げてゆく方なので、伊右衛門さんの頭の中を見るような作品になっています。
特に最後の「夢の場」は色々なものがでてきて、まさに伊右衛門が何を考えて何を悩んでいたかと言うのが表現されていますので、皆さんびっくりすると思います。

中村獅童(民谷伊右衛門役)
伊右衛門という悪役を、今回は初役で演じます。作品自体、全く新しいものになっていますので、とにかくみなさんに楽しんでいただければということだけです。
芝居全体がみどころたっぷりで、新演出も見逃せないので楽しんでいただければと思います。

中村勘九郎(直助権兵衛役)
直助権兵衛という役で、ちょい悪くらいの役です(笑)。
串田監督がテーマにしている部分というのが“記憶”だと思うんです。
伊右衛門さんの脳内、迷宮に迷い込んでいただければと思っています。
『四谷怪談』は父がとても大切にしていたお芝居だったので思い出もあります。

中村七之助(お袖役)
10年前のコクーン歌舞伎『四谷怪談』で、父の直助でお袖を演じて、父と初めて恋人の役をやったのですが、
舞台上でもお客様の見えないところで、家に帰ってから…とこてんぱんにされた、心の病になるんじゃないかというくらい追い詰められた想い出があります。
懐かしくもあり、10年前のリベンジだなと思います。
同じように10年前に同じ思いをした役者さんと先ほど一緒になって、「今回も怒られるかなぁ」なんて会話をしてました。

片岡亀蔵(按摩宅悦役)
10年前の『四谷怪談』の「南番」でのみ演じた宅悦ですが、今回は「北番」に近い演出で、僕の中では…とても大変で分かりにくくなっています。
シアターコクーンから松本公演の千穐楽までに到達したいというくらいの気持ち…。
早く到達するのがいいのかもしれないのですが、迷いに迷っている感じです。

笹野高史(伊藤喜兵衛役/お熊役)
10年前よりももっと分かりやすく、且つアートになり、且つ分かりにくくなっています(笑)。
感性のある方には面白い面白いといっていただけるに決まっています。
『四谷怪談』と言えば、勘三郎さんのことを想い出さずにはいられません。
どこの場面でもここでそうだったなと懐かしく、この作品は私の琴線に触れる、想い出の一場面を紐解いてくれるとても好きなコクーン歌舞伎です。

首藤康之(小汐田又之丞役)
足腰に病を持った塩谷浪人の武士の役をさせて頂きます。
私はバレエダンサーですので、(歩けないこと、舞台にいて踊れないことは)新鮮です。
素晴らしい役者さんの中で演じられることに今回、とても緊張しています。