
©Opéra National de Paris, la Belle Télé and France Télévisions 2015
12/23(金・祝)~上映『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』の公開を記念して、パリ・オペラ座の新芸術監督に就任したオーレリ・デュポンの伝説の引退公演『マノン』の限定上映が12/10(土)~12/22(木)にて決定いたしました!
バレエファンならずとも、“オーレリ・デュポン”の名前は聞いたことがあるだろう。今年8月に電撃退任したバンジャマン・ミルピエの後任としてパリ・オペラ座の新芸術監督に就任。バレエ史上最も愛されたバレエダンサーの一人である彼女が長年エトワールとして活躍してきたパリ・オペラ座で、2015年5月に引退公演が行われた。その特別な夜、バレエ界のみならず映画界や政界などのセレブを含む2,000人を超えるファンが駆けつけ、彼女の集大成たる円熟した踊りに酔いしれた。選ばれた演目は、『マノン』。20世紀を代表する振付家ケネス・マクミランが、英国ロイヤル・バレエ団の芸術監督時代に発表した文学バレエの傑作である。ステファン・ビュリョン、アリス・ルナヴァン、バンジャマン・ペッシュ、カール・パケットと、エトワール4人が脇を固め全幕に一挙登場する引退公演ならではの贅沢すぎる配役。しかも相手役を務めたゲスト・ダンサーのロベルト・ボッレ(『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』)は麗しい容姿と高度なテクニックで“踊るギリシャ彫刻”の異名を持つミラノ・スカラ座バレエ団エトワールであり、アメリカン・バレエ・シアターのプリンシパルだ。オーレリのためにトップダンサーが集結した引退公演は、ファンに大きな感動を与え、彼女にとってはダンサー人生の素晴らしい幕引きとなった。
収録にあたり監督を務めたのは、映画界でも高い評価を得てきたセドリック・クラピッシュ(『PARIS』)。彼の繊細な映像は、生の公演の感動をそのままに、オーレリの細かな表情や仕草、そしてダイナミックな舞台上の動きを見事に捉えている。尚、本編にはファン必見のオーレリのインタビュー映像も。この貴重な公演を映画館の大スクリーンで体感するチャンスをお見逃しなく!
革新派と呼ばれたパンジャマン・ミルピエから、生粋のオペラ座育ちの新芸術監督オーレリ・デュポンの時代へ―。輝き続けるバレエの殿堂を堪能するに相応しい二本にぜひご注目下さい。