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Bunkamuraドゥマゴ文学賞

第24回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞記念・山浦玄嗣氏講演会を開催!

(2015.02.20)

1月23日、第24回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞者である山浦玄嗣〈はるつぐ〉氏による受賞記念講演会が開催されました。

会場となったのは渋谷地区最大級の広さを持つMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店の特設会場。受賞作となった『ナツェラットの男』執筆に至るいきさつをユーモアを交えながら話していただきました。

 「ケセンの越喜来村〈おっきらい〉村から参りました山浦です」。笑みが顔中からあふれ出しているようなエネルギッシュな表情。実際、山浦氏は、当日の朝、岩手の自宅を出て夕方渋谷にたどり着いたにも関わらず疲れた様子など少しも見せません。朗々とした声が会場に響きます。

 「幼いころ、私の家は村で一軒だけの耶蘇(キリスト教徒)で、村中の人から『国賊だ』『お前たちのせいで敗けたのだ』と馬の糞を投げつけられていました」と言いながら、深刻そうな響きはなく、むしろ懐かしく楽しい思い出を語るような様子です。

なぜ子供時代のエピソードから始まるのかと言えば受賞作となった『ナツェラットの男』は、幼いころの思いから60年あまりの年月を経て結実したものだからなのです。東京の言葉で書かれた聖書では友達に伝わらなかったこと、地元の言葉をケセン語として文字・文法・辞書を作ったこと、原典から聖書を翻訳するために60歳にしてギリシャ語を学び始めたこと、四福音書をケセン語に翻訳した後、その行間に潜む物語をどうしても伝えたくなったこと──。

まるで山浦玄嗣一代記といったエピソードの数々が、笑いとともに語られます。なぜ『ナツェラットの男』に著者の「伝えたい」「この話を聞いてほしい」という情熱があふれているのか。ぐいぐいと引き込まれる話の中にその秘密があったように感じられました。

※講演会の内容は、カフェ ドゥ マゴ パリ、ドゥ マゴ ベーカリー各店舗にある「ドゥ マゴ パリ リテレール」第4号に掲載しています。