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Bunkamuraドゥマゴ文学賞

『ドゥマゴサロン 第12回文学カフェ』開催レポート

(2015.02.23)

2月9日、150名余りの観客を集め『ドゥマゴサロン 第12回文学カフェ』が開催されました。

第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞選考委員である藤原新也氏は、毎年この時期に行っている1週間の断食明けということで、はじめのうちは抑制した語り口でしたが、話を進めるうちに力強い語り口になってきました。

今回のテーマ『藤原新也が見た世界』にあわせて、学生時代から現在に至るまでの旅の足跡を、写真や雑誌に掲載された記事をスクリーンに投影させながら語ってくださいました。

学生時代、インドへ行くきっかけとなった『アサヒグラフ』での連載開始時の話からはじまり、むき出しの“死”に出会った2度目のインド、その後天上界への憧れから訪れたチベットで芽生えた写真家としての視点。その後、風景の中に溶け込み、自分自身の視点で撮影した香港、台湾、韓国の風景『逍遥游記』へと続いていきます。この時の『逍遥游記』の旅は、「一番幸せな旅だった」と語り、今も“自身の原点”だとお話しされていました。

時代が変わるにつれて写真や文章を発表するメディアも、雑誌、フリーペーパー、インターネットとさまざまに変化を遂げていきます。「新しい媒体が出来てくるのには理由がある」と語る藤原氏は、それぞれのメディアと向き合い、各媒体の特性にあわせた最良の方法、表現を追い求めてきました。新しいメディアだからと頭ごなしに非難するだけではなく、真摯に向き合う姿勢には、しなやかさと同時に何事にも動じない強さを感じました。

講演の最後には、ご自身の歌も特別披露。約3時間に渡る充実の内容に、満員の客席からは大きな拍手が湧きあがりました。

撮影:石田昌隆